羽毛布団の打ち直しの値段|打ち直しの種類や依頼方法、注意点を解説

「羽毛布団の打ち直しの値段はいくらかかる?」
「羽毛布団の打ち直しの依頼する場所を知りたい」

羽毛布団の打ち直しの値段相場は、2〜7万円です。

羽毛布団の打ち直しの値段は、打ち直し方法、羽毛の種類や量によって値段が変動します。

本記事では羽毛布団の打ち直しの方法や値段が変動する理由、メリットや注意点について解説します。

また打ち直しを依頼する際の業者についても紹介していますのでぜひ打ち直しを検討する参考にしてください。

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1.羽毛布団の打ち直しの方法と値段

羽毛布団を打ち直しする方法は以下の3つになります。

  • プレミアムダウンウォッシュ仕上げ(リフォーム)
  • ダウンウォッシュ仕上げ(リフォーム)
  • 側生地交換(リペア)

費用相場の目安をまとめた表は下記のとおりです。

プレミアムダウンウォッシュ
仕上げ

シングルで30,000〜70,000円

ダウンウォッシュ仕上げ

足し羽毛200g:27,000〜37,000円

足し羽毛400g:33,000〜44,000円

※羽毛を足す量により変動

側生地のみ交換

40,000〜70,000円

※生地の種類や量による

 

順に打ち直しの方法と値段について解説します。

1-1.プレミアムウォッシュ仕上げ(リフォーム)

10年経っている羽毛布団なら、汚れが蓄積していると考えられるため、「プレミアムダウンウォッシュ仕上げ」がおすすめです。

プレミアムダウンウォッシュ仕上げは、布団から羽毛を取り出して洗浄し、必要に応じて新しい羽毛を補充したあとに、羽毛を新しい側生地で仕立て直す方法です。

羽毛を直接洗えるので、細かな汚れまで落とすことができます。

プレミアムウォッシュ仕上げは羽毛が空気を含み、ふっくら仕上がるのが特徴です。

リフォーム費用が高く、最もグレードの高い方法になります。

1-2.ダウンウォッシュ仕上げ(リフォーム)

使い始めてから数年で、汚れが蓄積していないのであれば、「ダウンウォッシュ仕上げ」を選びましょう。

ダウンウォッシュ仕上げは、羽毛布団のまま洗浄と乾燥をする方法です。

乾燥後に羽毛布団を解体し、ホコリやゴミを取り除いて、必要に応じて新しい羽毛を補充した後に新しい布団生地で仕立て直す方法になります。

プレミアムほどではありませんが、羽毛の汚れをとることができます。

1-3.側生地交換(リペア)

買ってから数年しか経っておらず、側生地だけ交換したい場合におすすめです。

羽毛を洗浄せずに取り出して、新しい生地で仕立て直す方法です。

ただし、羽毛は依頼したときの羽毛の汚れや匂い状態のままになります。

詰め物の汚れや匂いが気になる場合はリフォームを検討しましょう。

2.羽毛布団の打ち直しの値段が変動する理由

羽毛布団の打ち直しの値段が変動する理由は以下の3つです。

  • 羽毛の種類
  • 羽毛の量
  • 側生地

上記の3点の各品質によって値段が変わります。

それぞれ解説します。

2-1.羽毛の種類

羽毛布団を打ち直す際に足す羽毛の種類によって、価格が変動します。

羽毛布団に使われる水鳥は、ダック・グース・マザーグースの3種類です。

保温性や放湿性などの機能に優れている高品質なマザーグースが最もグレードが高くなります。

費用を抑えるためにグレードの低い羽毛を選ぶと保温性が劣ってしまいます。

補足する羽毛は、業者によって取り扱いが異なるため、業者の打ち直しの内容や打ち直しを検討している羽毛の種類を必ず確認しましょう。

2-2.羽毛の量

価格は羽毛の足す量によっても、変動します。

どの種類の羽毛を足すのか、どのぐらい羽毛を足すのかがポイントです。

羽毛を長年使用していると、中の羽毛が劣化している可能性があります。

劣化した羽毛布団は打ち直しのときに取り除くため、元のボリュームにするには新しい羽毛を補充する必要があります。

羽毛を足すことを「足し羽毛」といいます。

シングルサイズの足し羽毛は通常200g、ダブルサイズでは300gが一般的です。

基本料金に含まれているか、どのぐらいの羽毛量を補充するのかは業者によって違うため、詳細を確認しましょう。

2-3.側生地

羽毛布団を仕立てる生地の種類で料金が変動します。

羽毛布団の側生地はポリエステル、綿、シルクの3種類です。

綿の中でも希少性の高い綿を「超長綿」といいます。

最も品質が優れているのは100番手の超長綿とシルクです。

しかし、肌触りは良いけれどお手入れが大変というデメリットがあります。

側生地は超長綿で60番手以上を選ぶと肌触りも機能性も十分です。

ポイントは以下の表にまとめました。

選ぶポイント

解説

側生地の種類

超長綿

超長綿は綿の中でも希少な部分。

通気性や肌触りが最も優れている。

番手

60番手以上

側生地を仕立てるのに使われる糸の太さ。

60番手以下を選ぶとごわごわする原因になる。

80番手、100番手と数字が大きくなるほど糸が細くなり滑らかなため肌触りが良くなる。

 

自分の布団の側生地が分からない場合は、業者に相談しましょう。

業者によっても取り扱いが違うので、自分がこだわりたいポイントを把握しておくと業者を選ぶときの基準にもなります。

3.羽毛布団を打ち直しするメリット

羽毛布団を打ち直しのメリットは以下の2つです。

  • 買い替えより安く済む場合がある
  • サイズやボリュームを変更できる

順に解説します。

3-1.買い替えより安く済む場合がある

羽毛布団を打ち替えると買い替えより安く済む場合があります。

一般的にリフォームが推奨されているのは、費用を抑えられるからです。

購入時に10万円以上の羽毛布団を購入した方は、打ち直しを検討するのがおすすめです。

近年羽毛布団の需要が増えているため、羽毛布団の価格は上昇傾向にあります。

布団の状態によっては羽毛を足す必要があり料金がかかりますが、新たに購入するよりも費用を抑えられる可能性が高いです。

品質は新品と変わらない状態なので、打ち直す方がお得になる傾向があります。

3-2.サイズやボリュームを変更できる

打ち直しでは、希望に合わせてサイズやボリュームを変更が可能です。

家族構成やお客様の睡眠環境に合わせて、「ダブルからシングルにしたい」「もう少しふんわりさせたい」など依頼することができます。

3-3.羽毛の保温性が改善する

プレミアムウォッシュ仕上げ、ダウンウォッシュ仕上げをすると羽毛の保温性が改善します。

洗浄することで羽毛が綺麗になり、羽毛本来の空気を取り込む性質を取り戻すため羽毛が新品同様に回復するからです。

また打ち直しの際に、長年の使用で偏った羽毛を均一に直す工程があります。

羽毛を均一にすることで薄い部分や厚い部分のムラがなくなるため、均一に暖かさを感じられるようになります。

4.羽毛布団の打ち直しを依頼する際の注意点

羽毛布団の打ち直しを依頼する際に注意すべきポイントは以下の4つです。

  • 打ち直し不可の布団
  • 羽毛布団の打ち直しをする時期
  • 買い替えをするか打ち直しにするかの目安
  • 打ち直しをする日数

 

羽毛布団を打ち直しするか買い替えをするかの基準が分からない、より費用を抑える方法を知りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

4-1.打ち直し不可の布団

羽毛布団はもともと充填量が少ない羽毛布団や羽毛以外のものが混ざっている場合は、打ち直しができない可能性があります。

羽毛布団の打ち直しは以下の条件に該当すると依頼できない場合があります。

打ち直し不可の布団の条件

・羽毛の充填量が1.0kg未満

・ダウンの比率が70%未満

・羽毛の状態が悪い

上記の条件を満たさない可能性のある布団は以下のとおりです。

打ち直し不可の羽毛布団の具体例

・夏用の肌掛け布団(羽毛の充填量が0.3kg前後)

・春秋用の合掛け布団(羽毛の充填量が0.7kg前後)

・羽根布団(羽毛と羽根の割合で羽布団が50%に該当)

羽毛や羽根の状態は、業者も解体してからの判断になります。

側生地の破れや、経年劣化で羽毛が少なくなっている場合は、羽毛を足す必要があるので別途費用が発生します。

打ち直しができるかの判断は専門の業者へ確認してください。

4-2.買い替えるか打ち直しをするかの目安

1度打ち直した場合、羽毛布団は2回打ち直すことができません。

羽毛布団を長年していると、1回目の状況に比べて羽毛布団の中のダウンの状態が悪い可能性があります。

1度打ち直しをしている場合は、買い替えを選択しましょう。

4-3.打ち直しをする日数

打ち直し依頼する業者によって差はありますが、打ち直しの日数は1ヶ月が目安です。

羽毛布団の打ち直しを完全に自社で実施しているか、まとめて洗浄しているのか個別に洗浄しているのかなど業者によって期間が異なります。

打ち直しを依頼する際はあらかじめ日数を把握しておくと安心です。

5.打ち直しを依頼する業者選びのコツ

打ち直しを依頼するには日本羽毛製品共同組合が認定している業者を選びましょう。

日本羽毛協会では開封してみることのできない羽毛布団を消費者が安心して購入できるように品質基準を設けて、厳しいチェックを実施しています。

地域ごとの認定工場は、日本羽毛協会のサイトから確認できます。

参考:リフォーム認定工場一覧|日本羽毛製品協同組合

まとめ:打ち直しの依頼は日本羽毛製品協同組合に認定されている業者がおすすめ

打ち直しの依頼は日本羽毛製品協同組合に認定されている業者を選ぶと安心です。

厳しい基準をクリアした業者だと、お客様の大事な羽毛布団を適切に扱うことができます。

山梨県都留市にある「羽毛布団リフォームすやすや」は、自社で1枚1枚丁寧な打ち直しをおこなっている、日本羽毛布団協同組合から認定された羽毛布団の専門業者です。

お手頃で上質な仕上がりを提供するために羽毛はグースを使っているのが特徴です。

羽毛布団の打ち直しを検討中の方は、まずは日本羽毛協会認定工場のリフォーム会社へお問い合わせください。

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