オールシーズン使える羽毛布団とは?選ぶコツとおすすめ5選を紹介

「オールシーズン使える羽毛布団のおすすめは?」

「オールシーズン用とほかとの羽毛布団の違いは何?」

せっかく高価な羽毛布団を購入するなら、季節ごとに何枚も使い分けるのではなくオールシーズン使える羽毛布団を購入したいですよね。

オールシーズン用の羽毛布団は、2枚合わせ羽毛布団とも呼ばれ、羽毛肌掛け布団と羽毛合掛け布団の2枚を合わせたもののことを言います。

出典:楽天市場

2枚合わせ羽毛布団は、次のようなパターンでオールシーズン使えます。

気温や季節に応じて種類や枚数を使い分けることで、季節を問わず、使うことができるのです。

オールシーズン用の羽毛布団は季節ごとに交換する必要がなく便利です。ですが、快適に使うためには事前に選ぶポイントをしっかり押さえておくことが重要です。

また、あまりに冬が寒い地域など、オールシーズン用の羽毛布団がおすすめではないケースもあります。

そこでこの記事では次のポイントについて解説していきます。

▼この記事のポイント

◎オールシーズン使える羽毛布団とは

◎オールシーズン使える羽毛布団とほかの羽毛布団との違い

◎オールシーズン使える羽毛布団の選び方

◎おすすめのオールシーズン用羽毛布団

この記事を最後までお読みになれば、オールシーズン使える羽毛布団について理解し、後悔なく選ぶポイントを知ることができます。

あなたがオールシーズン用の羽毛布団を購入すべきか判断し、最適な羽毛布団選びの手助けになれば幸いです。

おすすめのオールシーズン用羽毛布団を今すぐみたい方は、「3.オールシーズン使える羽毛布団のおすすめ5選」よりご覧ください。

1.オールシーズン羽毛布団とは「2枚合わせ羽毛布団」のこと

冒頭でもお話した通り、オールシーズン羽毛布団とは2枚合わせ羽毛布団のことです。

もう少し詳しく説明すると、羽毛肌掛け布団と羽毛合掛け布団の2枚を合わせたもののことを言い、組み合わせにより一年中使うことができます。

オールシーズン羽毛布団のイメージは、次のようなものになります。

出典:楽天市場

上記は、楽天市場で購入できるオールシーズン羽毛布団です。春秋用の合掛け羽毛布団と夏用の肌掛け布団を、季節によって使い分けていきます。

2枚合わせ羽毛布団についてのさらに詳しい説明や、ほかの羽毛布団との違いについての解説をしていきますので、ぜひ参考にしてください。

1-1.2枚合わせ羽毛布団とは

2枚合わせ羽毛布団とは、羽毛肌掛け布団と羽毛合掛け布団の2枚を組み合わせたものです。

【羽毛肌掛け布団(ダウンケット)】

イメージ図

特徴


出典:楽天市場

・夏向け(7〜8月に最適)

・肌布団、ダウンケットとも呼ばれる

・総重量1500g前後(羽毛300g前後)

・保温性には欠ける

【羽毛合掛け布団】

イメージ図

特徴


出典:楽天市場

・春秋向け(16度〜23度程度)

・総重量2100g前後(羽毛800g前後)

・本掛け羽毛布団の2/3程度の厚さ

上記の2枚を組み合わせて保温力や通気性を調整することで、羽毛布団を一年中使うことができます。

組み合わせのパターンは、基本的には次の通りです。

【オールシーズン使うための2枚合わせ羽毛布団の組み合わせ方】

冬に2枚合わせて使う場合は合掛けと肌掛けをつなげ、さらにカバーシーツなどを被せて一枚の布団のように使います。

そのため、それぞれにアジャスター(取り付けるボタンやホックなど)があるかどうかを確認しておきましょう。

1-2.2枚合わせ羽毛布団と他の羽毛布団の違い

2枚合わせ羽毛布団と他の羽毛布団との違いを説明していきましょう。分かりやすいように表にまとめましたので、ご覧ください。

種類

最適な季節

保温性

重さ

価格

肌掛け

1500g前後

合掛け

春秋

2100g前後

2枚合わせ

オールシーズン

調整可

3600g前後

本掛け

2500g前後

上記のように、2枚合わせ布団は保温性を調整できるという点や、肌掛けと合掛けをそれぞれ購入するよりもリーズナブルであるという魅力があります。

一方、保温性は本掛け羽毛布団に劣ることや、本掛け羽毛布団を一枚使うよりも重くなるため、冬だけで見ると本掛けの方が利便性が高いと言えます。

ただ、2枚合わせ羽毛布団はあくまでもオールシーズン使えることが最大の魅力なので、使いたい時期が長い人や何組も布団を持ちたくない人にはとてもおすすめです。

住む地域によっては季節別に布団を買うべき

2枚合わせ羽毛布団はオールシーズン使えるので大変便利ですが、あまりにも寒い地域に住む人にはおすすめできません。

なぜなら先ほどもお話した通り、保温性に関しては本掛け羽毛布団が格段に高いからです。

冬に気温がマイナスになる場合や、積雪がある地域では、2枚合わせ羽毛布団の保温性では寒さをしのぐことが難しいでしょう。

特に1月、2月などのかなり冷え込む時期は、2枚合わせ羽毛布団では保温性が足りず、結局他の毛布も合わせて使うことになりかねません。

掛け布団を何枚も使うと身体に負担が増えて肩凝りの原因にもなります。そのため、寒い地域の人はオールシーズン用ではなく、冬は本掛けの羽毛布団を準備するようにしましょう。

2.オールシーズン使える羽毛布団を選ぶポイント5つ

購入してから「やっぱり寒くてオールシーズン使えない」「すぐにヘタレてきて買い替えなければならない」などと後悔しないために、オールシーズン用羽毛布団を選ぶポイントをご紹介していきます。

オールシーズン使える羽毛布団を選ぶポイントは、次の5つです。

オールシーズン使える羽毛布団を選ぶポイント5つ

①羽毛の種類

②羽毛の産地

③羽毛のダウンパワー(dp)

④羽毛のダウン率

⑤側生地(ガワキジ)の素材

羽毛布団は決して安い買い物ではないので、上記のポイントをしっかり押さえて後悔のないようにしましょう。

ぞれぞれについてさらに詳しく説明していくので、ぜひ参考にしてください。

2-1.羽毛の種類

オールシーズン使える羽毛布団を購入する際は、羽毛の種類を必ずチェックしましょう。なぜなら、羽毛の種類によって保温性が変わってくるからです。

羽毛は水鳥から採取されますが、水鳥の中でもガチョウ(グース)とアヒル(ダック)の2種類の羽毛が使われています。

羽毛はさらに分類され、羽毛布団に使われている羽毛は全部で5種類になります。次の表をご覧ください。

【羽毛の種類】

※アイダーダックに関しては、「アイダーダウン」をご覧ください。

上記のように、グースの方がダックよりも身体が大きいため、ダウン一つ一つ(ダウンボール)が大きく保温力が上がります。

そしてグースの親鳥であるマザーグースは若鳥よりもさらに身体が大きいので、最も保温力が高いのです。

羽毛布団の羽毛は、上記の4種類の羽毛を複数組み合わせていることがほとんどで、マザーグースやグースの割合が高ければ保温性が上がり、価格も高くなります。一方、ダックの割合が大きければ、安価ではありますが保温性がほぼ期待できないので注意しましょう。

「ダウンボール」とは羽毛の綿毛のようなもの

ダウンボールとは、羽軸を持たない羽毛のことです。

先ほどの説明にもあった通り、水鳥の身体が大きいとダウンボールが大きくなり、保温力が上がります。

分かりやすく言うと綿毛のようなものなので、ダウンボールが大きいと空気を多く含むため、保温力が高まることになります。

ダウンボールは水鳥の身体の大きさに比例します。そのため、身体の大きいマザーグースが最も保温力が高くなるのです。

2-2.羽毛の産地

羽毛の産地にもこだわる必要があります。なぜなら、羽毛の産地によって質にバラつきがあるからです。

最も保温性が高く高品質な羽毛は、寒い地域で育った水鳥のダウンです。具体的には、ポーランドやハンガリーなどヨーロッパの寒い地域の羽毛が保温力が高くなっています。

日本では羽毛をすべて輸入して、そのほとんどがアジア産です。アジア産は比較的安価ですが、伝統的な羽毛生産国のポーランドやハンガリーに比べると保温性が劣るので注意しましょう。

それぞれの国や地域の羽毛の特徴をまとめた次の表をご覧ください。

アジア

・中国がメイン

・未成熟な羽毛が採取されることもある

・安価

ポーランド

ハンガリー

・冬季は−15度にまで下がるほどの極寒地域

・ポーランド産のホワイトマザーグースは「ホワイトコウダ」と呼ばれる高級品

・高価

アイスランド

・アイダーダウン(アイダーダックから採取された羽毛の最高級品)

上記のように、国や地域によって羽毛の質が変わってきます。羽毛布団を長く使いたいのであれば、羽毛の産地にもこだわって品質の高いものを購入するのがおすすめです。

2-3.羽毛のダウンパワー(dp)

羽毛布団を購入する際は、「ダウンパワー(dp)」に着目する必要があります。

オールシーズン用の羽毛布団の場合は冬でもある程度保温力が必要になるので、400dp以上のものを選びましょう

「ダウンパワー」とは、ダウンが膨らむ力のことです。ダウンの保温力はダウンが膨らむ力によって決まります。ダウンパワーが大きければ、保温力の高さが保証されているということになるのです。

国内で販売されている羽毛布団のダウンパワーは一般的に300dp以上になります。ただ、オールシーズン羽毛布団の場合は、冬季間の寒さを見越して400dp以上を選ぶのがおすすめです。

2-4.羽毛のダウン率

オールシーズン羽毛布団の場合、ダウン率が90%以上のものを選びましょう。

なぜなら、羽毛に含まれる「ダウン」の量が保温力に大きく関係してくるからです。

羽毛布団には、下記の2種類の羽毛が含まれています。

ダウン

・水鳥の胸部から採れる羽毛

・羽軸がなくフワフワとしたわた毛のよう

・空気をたくさん含み軽量で保温性に優れている

スモールフェザー

 

・水鳥の翼の部分に生えている、羽軸を持った羽毛(6.5cm未満)

・水分の吸湿と放湿性に優れているものの、保温性は低い

スモールフェザー50%以上だと「羽根布団」に分類される

上記のうち、ダウンの方が軽く保温性に優れています。より高品質な羽毛布団を求める場合は、ダウン率をチェックする必要があるのです。

具体的には、90%以上ダウンが含まれていれば、「軽いのに冬でも暖かい」という羽毛布団の良さを最大限に引き出した高品質なものになります。

90%を下回っても、保温力がないわけではありません。ただ、ダウンが少ないとその分スモールフェザーが増えるので、羽毛布団自体の重量が重くなり、羽毛布団の良さが半減してしまうので注意が必要です。

2-5.側生地(ガワキジ)の素材

オールシーズン使う羽毛布団の場合は、中身だけでなく側生地の素材も重要です。

結論からお伝えすると、オールシーズン使える羽毛布団の側生地でおすすめなのは、「綿100%」です。

なぜなら、綿は肌触りと通気性が良く、メンテナンスしやすいという特徴があるからです。

羽毛布団の側生地は主に3種類で、綿のほかに「ポリエステル」と「絹」があります。それぞれの特徴をまとめた次の表をご覧ください。

【側生地の種類と特徴】

綿

・柔らかい肌触り

・軽い汚れなら自分で手入れ可能

ポリエステル

・安価

・通気性が悪く蒸れやすい

・肌触りは最高

・クリーニングに出すと高額

・扱いが難しい

上記の表から、3種類ある側生地の中でも綿がおすすめな理由がお分かりになるかと思います。

さらに「綿100%」の中でも、使用される繊維が細いほど肌触りがよく、身体にフィットします。

繊維の細さは「番手」で表示され、10番手から100番手までありますが、価格と品質の両面からおすすめできるのは「60番手」です。予算に余裕があるのなら、80番手、100番手を検討しても良いでしょう。

3.オールシーズン使える羽毛布団のおすすめ5選


ここからは、オールシーズン使える羽毛布団のおすすめを5点ご紹介していきます。

オールシーズン羽毛布団のおすすめ5選

老舗メーカーの安心品質

西川「ツインダウン(グース)」

リーズナブルな高品質

楽天市場「睡眠環境寝具指導士監修×西川」

ゴールドラベルのお墨付き

楽天市場「ロイヤルゴールドラベル2枚合わせ羽毛布団」

最上級の暖かさ

Amazon「ポーランド産マザーホワイトグースダウン」

お得に手に入れるなら

都留市ふるさと納税「フランス産ホワイトグースダウンを93%2枚合羽毛布団」

数あるオールシーズン羽毛布団から厳選したアイテムなので、ぜひあなたの羽毛布団選びの参考にしてみてください。

3-1.老舗メーカーの安心品質!西川「ツインダウン(グース)」

出典:西川公式オンラインショップ

老舗の寝具メーカー「西川」の「ツインダウン(グース)」は、選び抜いた良質なグースダウンを使用している2枚合わせ羽毛布団です。

ホワイトグースダウンを90%充填しているだけでなく、西川独自の技術により保温力を極限まで引き出しています。キルトは「ベッドタイプキルト」で、身体にフィットしやすく保温性に優れる構造です。

▼商品詳細

ダウン含有率

ホワイトグースダウン90%

ダウンパワー

記載なし

価格

88,000円(税込)

HP

https://shop.nishikawa1566.com/shop/g/gKA02005033700/

※2023年5月現在の価格です。

3-2.リーズナブルな高品質!楽天市場「睡眠環境寝具指導士監修×西川」

出典:楽天市場

寝具の老舗メーカー西川と睡眠環境寝具指導士との共同開発で誕生したこちらの2枚合わせ羽毛布団は、ダウン増量タイプでフランス産ダウンが93%も含有されています。

ダウンパワーは410と暖かく、側生地は綿100%で肌馴染みも抜群です。品質に定評がある西川の日本製なので、安心して長く使うことができます。

▼商品詳細

ダウン含有率

フランス産93%

ダウンパワー

DP410

価格

43,199円(税込)

※2023年5月現在の価格です。

3-3.ゴールドラベルのお墨付き!楽天市場「ロイヤルゴールドラベル2枚合わせ羽毛布団」

出典:楽天市場

「ロイヤルゴールドラベル2枚合わせ羽毛布団」は、日本羽毛製品共同組合で発行しているゴールドラベルの中でもダウンパワーが400dp以上の羽毛布団にのみ与えられる「ゴールドラベル」が与えられた、高品質の羽毛布団です。

保温性と弾力性を兼ね揃えた 白い水鳥の胸のわたげである「ホワイトダックダウン」を93%含み、ダウンパワーは400dp以上。生地にはピーチスキン加工が施されていて、肌触りも抜群です。

▼商品詳細

ダウン含有率

ホワイトダックダウン93%

ダウンパワー

DP400以上

価格

20,999円(税込)

※2023年5月現在の価格です。

3-4.最上級の暖かさ!Amazon「ポーランド産マザーホワイトグースダウン」

出典:Amazon

Amazonで購入できるこちらの「ポーランド産マザーホワイトグースダウン羽毛布団」は、ダウン含有率95%、ダウンパワー440dpと最上級の暖かさを体感できる羽毛布団です。

冬が厳しいポーランド産の羽毛布団は、最高水準の温もりを持っています。商品には「ポーランド原産地証明書」が付いているので、安心してお使いいただけます。

さらに日本で唯一の羽毛専門の公的検査研究機関「CIL」での厳正なチェックを通過していて、「CILブラックラベル」が付いているほど高品質、高性能を誇ります。

▼商品詳細

ダウン含有率

ポーランド産マザーホワイトグースダウン95%

ダウンパワー

DP440以上

価格

99,800円(税込)

※2023年5月現在の価格です。

3-5.お得に手に入れるなら!都留市ふるさと納税「フランス産ホワイトグースダウンを93%2枚合羽毛布団」

出典:山梨県都留市ふるさと納税特設サイト

2枚合わせ羽毛布団は、ふるさと納税の返礼品にもあります。羽毛布団はとても高価なので、ふるさと納税の返礼品なら少しでもお得に手に入れることができるのでおすすめです。

山梨県都留市の返礼品には、フランス産ホワイトグースダウンを93%も含んだ羽毛布団がラインナップ。日本羽毛製品協同組合の基準をクリアしたロイヤルゴールドラベル付きです。

▼商品詳細

ダウン含有率

フランス産ホワイトグースダウン93%

ダウンパワー

DP400以上

価格

143,000円(寄附金額)

※2023年5月現在の価格です。

4.まとめ

いかがでしたか?オールシーズン使える羽毛布団について、他の羽毛布団との違いや構造、おすすめ商品などを解説してきました。

最後にこの記事をまとめましょう。

◎オールシーズン羽毛布団とは2枚合わせ羽毛布団のこと

◎オールシーズン羽毛布団の使い方は次の通り

季節

使い方

春、秋

合掛け羽毛布団

肌掛け羽毛布団

合掛け+肌掛け羽毛布団

◎オールシーズン羽毛布団を選ぶポイントは次の5つ

①羽毛の種類

②羽毛の産地

③羽毛のダウンパワー(dp)

④羽毛のダウン率

⑤側生地(ガワキジ)の素材

以上になります。記事の中でも説明してきた通り、オールシーズン羽毛布団は2枚合わせ羽毛布団のことで、季節や気温に応じて枚数や種類を組み合わせて使います。

あなたがこの記事を参考に、1枚で一年中活躍できるオールシーズン羽毛布団を購入して、年中快適に過ごせることを願っています。

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