【種類・地域別】羽毛布団を出し入れする最適な気温を徹底解説!

「羽毛布団を使う家の気温の目安を知って、あたたかく眠りたい」

「羽毛布団を出す家の気温、しまう目安を知って快適に使えるようになりたい!」

このように悩んでいませんか。

結論から言うと、季節や家の気温によって使用する羽毛布団が異なります。

最も一般的に使用されている冬用の羽毛布団(本掛け布団)は家の気温が15℃以下、春・秋用の羽毛布団(合掛け布団)は15℃〜25℃、夏用の羽毛布団(肌掛け布団)は25℃以上が目安です。

上記の気温をもとにすると、各地域の羽毛布団の使用目安(月)は以下になります。お住まいの地域を参考にしてみてください。


さらに本記事では、羽毛布団をしまうタイミングについても解説しています。

【種類別!羽毛布団をしまうタイミング】

本掛け布団

合掛け布団

肌掛け布団

・(家の気温)15℃以上の日が続くようになったとき
・本掛け布団では寝苦しい日が続いたとき

▼春〜初夏
・(家の気温)25℃以上の日が続くとき
・合掛け布団で寝苦しさを感じるとき

・(家の気温)25℃以下の日が続いたとき
・肌掛け布団では肌寒さを感じるとき

▼秋〜冬
・(家の気温)15℃前後の日が続いたとき
・合掛け布団では肌寒さを感じ始めたとき

羽毛布団にはいくつか種類があり、温度やしまうタイミングによって使う種類が異なります。そのため、臨機応変に羽毛布団を使い分けるのが大切です。

なかには、寒がり・暑がりなどの体質や住宅環境により、家の気温を目安に選んでも快適でない場合もあるでしょう。そこで、「5.【ケース別】快適な睡眠をとるための羽毛布団の活用例」も紹介しています。取り入れると、より快適に羽毛布団を使えるようになるでしょう。

本記事では以下の内容を紹介します。

【本記事で分かること】

・羽毛布団を使う家の気温の目安

・羽毛布団を使う月の目安

・【ご自宅環境別】体質や住宅環境による活用例

・快適な睡眠を叶えるためのコツ

本記事をすべて読むと、羽毛布団を使う家の気温の目安を知り、寝苦しさや肌寒さを感じずに寝られるようになります。快適な睡眠を叶えるためにもぜひ最後までご覧ください。

1.冬用の羽毛布団(本掛け布団)を使う家の気温の目安は15℃以下

冬用の羽毛布団(本掛け布団)は、家の気温が15℃以下で使い始めるのが目安です。

本掛け布団は、数ある羽毛布団のなかでも一番厚手で、保温力が高いのが特徴です。商品により羽毛充填量が異なりますが、シングルサイズで1.0kg~1.5kgのものを指します。

家の気温が15℃以下になるのは何月なのかは地域ごとによって異なります。各地域で冬の羽毛布団(本掛け布団)の使用目安(月)は以下の通りです。

【外気温を参考にした本掛け布団の使用目安(月)】

・北海道・青森・・・10月〜1月

・東京・・・11月〜3月

・福岡・・・12月~3月

・鹿児島・・・12月〜2月

・沖縄・・・1月〜2月

根拠になるのが、下記図、2022年の地域ごとの月別最低気温です。

室内の気温は外気温よりも高いと考えられるため、それをふまえて冬用の本掛け布団を使用する目安(月)の箇所に色付けをしています。

例えば、北海道の場合、外気温10℃程度から室内15℃程度になるとして、外気温10℃以下の10月〜5月を冬用布団の適期としています。

よりあたたかさを求める方は、羽毛の種類にも着目しましょう。羽毛の種類には主にグースやマザーグースがあります。家の気温が10℃以下になれば、本掛け布団に毛布をプラスするとよいでしょう。

また、あたたかく快適に過ごすための掛け方の工夫については、「6-1.毛布や肌掛け布団と併用する場合は掛け方を工夫する」で解説しています。

グースやマザーグースの羽毛布団についてより知りたい方は以下の記事をご覧ください。
羽毛布団の「グース」とは?ダックとの違いとおすすめの選び方を解説

▼冬用の羽毛布団(本掛け布団)をしまう時期は?

冬に使った本掛け布団をしまうタイミングは以下の条件が揃ったときです。

・家の気温が15℃以上が続くようになったとき

・本掛け布団では寝苦しい日が続いたとき

また、本掛け布団では寝苦しい日が続いた場合もしまうタイミングのひとつ。春・夏・秋のはじめは使用しないため、汚れを取り、しっかり乾燥させてから収納しておきましょう。

2.春・秋に使う羽毛布団(合掛け布団)の場合は家の気温が15℃〜25℃程度


春・秋用の羽毛布団(合掛け布団)は、家の気温が15℃〜25℃程度のときに使用します。

合掛け布団の場合、シングルサイズで羽毛充填量が0.8kg〜1kgです。冬用の羽毛布団(本掛け布団)よりも3分の2ほど羽毛充填量が少なく、薄手です。

冬用の羽毛布団(本掛け布団)で暑いときや、夏用の羽毛布団(肌掛け布団)では肌寒いような気温のときに使用するタイプです。夏のエアコンの設定温度を28℃以下と少し寒めに設定する方は、夏にも活用できます。

家の気温が15℃〜25℃以下になるのは何月なのかは地域ごとに異なります。各地域で春・秋の羽毛布団(合掛け布団)を使う目安月は以下です。

【外気温を参考にした合掛け布団の使用目安(月)】

・北海道・・・5月〜6月、8月〜9月
・青森・・・6月、9月
・東京・・・4月〜6月、10月
・福岡・・・4月〜5月、10月〜11月
・鹿児島・・・3月〜4月、11月
・沖縄・・・3月〜4月、12月

根拠になるのが、下記図、2022年の地域ごとの月別最低気温です。家の気温は外気温よりも高いと考えられるため、それをふまえたうえで春・秋用の羽毛布団(合掛け布団)を使用する目安(月)の箇所に色付けをしています。

▼春・秋用の羽毛布団(合掛け布団)をしまう時期は?

合掛け布団をしまうタイミングは、春から初夏、秋から冬の2段階あります。

〜1つめ〜

1つめが春から初夏にかけてです。合掛け布団から肌掛け布団に変えるときを指します。

・家の気温が25℃以上が続くとき

・合掛け布団で寝苦しさを感じるとき

上記の条件が揃うときが掛け布団をしまうタイミングです。

〜2つめ〜

2つめが秋から冬にかけてになります。合掛け布団から本掛け布団に変えるときの目安は以下の通りです。

・家の気温が15℃前後の日が続いたとき

・合掛け布団では肌寒さを感じ始めたとき

上記が秋から冬にかけて合掛け布団をしまうタイミングになります。天気予報を見つつ、タイミングを見極めていくとよいでしょう。 

3.夏に使う羽毛布団(肌掛け布団)の場合は家の気温が25℃以上


夏用の羽毛布団(肌掛け布団)は、家の気温が25℃以上のときに使います。肌掛け布団は別名「ダウンケット」と呼ばれます。羽毛充填量は、シングルサイズで0.3kg〜0.4kg程度で合掛け布団の2分の1程度の量です。

数ある羽毛布団の種類のなかでも軽くて吸湿・放湿性がよいため、蒸し暑さを感じにくいのがポイントです。冷房による寝冷えを防止する効果も期待できます。

家の気温が25℃以上になるのは何月なのかは地域ごとに異なります。各地域で夏の羽毛布団(肌掛け布団)を使う目安月は以下です。

【外気温を参考にした肌掛け布団の使用目安(月)】

・北海道・・・7月
・青森・・・7月〜8月
・東京・・・7月〜9月
・福岡・・・6月〜9月
・鹿児島・・・5月〜10月
・沖縄・・・5月〜11月

根拠になるのが、下記図、2022年の地域ごとの月別最低気温です。家の気温は外気温よりも高いと考えられるため、それをふまえたうえで夏用の羽毛布団(肌掛け布団)を使用する目安(月)の箇所に色付けをしています。

▼夏用の羽毛布団(肌掛け布団)をしまう時期は?

肌掛け布団をしまう時期は、秋頃です。詳しくは以下の通りです。

・家の気温が25℃以下の日が続いたとき

・肌掛け布団では肌寒さを感じるとき

より暑さを軽減するために、肌掛け布団+ひんやりシーツ+敷きパッドを使っている場合は、肌寒さを感じたら、まずはひんやりシーツと敷きパッドを外しましょう。肌掛け布団は様子を見ながらしまうのがおすすめです。

なお、夏は汗をかきやすい時期のため、洗いや乾燥をしっかり行ってから収納するのが大切です。

4.羽毛布団を変える最適な時期は「体質」や「住宅環境」も考えたほうがいい


羽毛布団を変える家の気温の目安について紹介しましたが、最適な時期は家の気温だけでなく「体質」や「住宅環境」も考えた方がよいでしょう。

体感温度は、個人の体質によって異なります。例えば、暑がりの方が家の気温に合わせて11月に本掛け布団に変えたとします。暑がりの方にとって本掛け布団はまだ早く、寝苦しいケースもあるでしょう。反対に寒がりの方は、家の気温に合わせて出すとすでに寒く、快適に寝れない場合もあります。

実際にTwitterの声を見ると、体質によって差があるのが分かります。

https://twitter.com/petejuju/status/1353553626539540481?t=ygOp4NxklKfvQz30xUIskQ&s=19

 

https://twitter.com/O_Carbonaria/status/1578374006939340801?t=D_uqB5WefGhC1w88pXkkWg&s=19

https://twitter.com/ryu1ch1r0/status/1589573686797168640?t=z0Tv wMbo9xz7gVKVnXQ&s=19


家の気温はあくまで目安とし、ご自身やご家族の体質に合わせて選んで調節するのも大切です。

そこで次の章では、最適なタイミングをある程度判断できるようになるための活用例をご紹介します。

5.【ご自宅環境別】快適な睡眠をとるための羽毛布団の活用例


寒がり・暑がりなどの体質、住宅環境によっては羽毛布団を使う最適なタイミングが異なります。

【ケース別!快適な睡眠をとるための羽毛布団の活用例】

・冷暖房を入れて温度調節するなら、春・秋用の羽毛布団(合掛け布団)のみでも十分
・冬の高気密高断熱住宅や太平洋側のマンションなら、体質に応じて調節

今回は2つのケースの活用例をご紹介します。当てはまる方は、うまく取り入れていきましょう。

5-1.冷暖房入れて温度調節するなら、春・秋用の羽毛布団(合掛け布団)のみでも十分

冷暖房を入れて家の気温を16℃〜23℃に温度調節する場合、合掛け布団1枚でも十分過ごせます。合掛け布団1枚で過ごすと、使う時期やしまうタイミングを考えずに済むのがメリット。

ただし、快適に眠るためにも冷暖房を工夫して使うのが大切です。快適に睡眠が取れる気温の目安は以下の通りです。

【快適に睡眠が取れる気温の目安】

・気温・・・20℃前後
・寝具内湿度・・・50%前後
・寝具内温度・・・33℃前後

上記の環境を冷暖房で保つと、快適な睡眠に繋がりやすくなります。上記の条件に近づけるためにも次のポイントをおさえて使いましょう。

【年中通して合掛け布団を使う場合のポイント】

・湿度50%~60%に調節するために、「除湿運転」にする

・部屋を16℃〜19℃にあたためる
・冬は乾燥して湿度が30%台になることがあるため、加湿器などで加湿をする

このように冷暖房をうまく使って温度調節すると、合掛け布団1枚で快適に睡眠をとれます。

5-2.冬の高気密高断熱住宅や太平洋側のマンションなら、体質に応じて調節

高気密高断熱住宅や東京・大阪など太平洋側のマンションに住んでいる場合は、体質に合わせて調節しましょう。高気密高断熱住宅や太平洋側のマンションは、通常の住まいよりも家の気温が高いのが特徴です。

通常通りに羽毛布団を選んでしまうと暑く、蒸れてしまう可能性があります。そのため、体質に合わせて選ぶのが大切です。冬の高気密高断熱住宅や太平洋側のマンションに住んでいる方が快適な睡眠を取るための体質別の基準は以下の通りです。

【体質別!冬場に快適な睡眠を取るための羽毛布団の基準】

体質

羽毛布団の種類

羽毛の充填量

マチの高さ

かなり暑がり

春・秋用(合掛け布団)

600g

4cm

普通

合掛け布団〜冬用(本掛け布団)

800g

7cm

寒がり

合掛け布団〜本掛け布団

900g〜950g

7cm〜11cm

※ダウンパワーやキルトにもよりますが、基本的に羽毛充填量が多く、マチ高が高いモノほど保温力が高いと言えます。

冬の高気密高断熱住宅や太平洋側のマンションは比較的あたたかく、体質によっても異なるため、うまく調節していきましょう。

6.家の気温に合わせて羽毛布団を使いながら快適な睡眠を叶えるコツ2つ


家の気温に合わせた羽毛布団で快適な睡眠を叶えるコツについて解説します。

【家の気温に合わせて羽毛布団を使いながら快適な睡眠を叶えるコツ】

・毛布や肌掛け布団と併用する場合は掛け方を工夫する
・季節の変わり目は10日程度並行して使用する

上記の2点について見ていきましょう。

6-1.毛布や肌掛け布団と併用する場合は掛け方を工夫する

本掛け布団にプラスして、毛布や肌掛け布団を使う場合、掛け方を工夫しましょう。羽毛布団は体から伝わる熱を羽毛の隙間に取り込み、保温する性質があります。この仕組みを活かして掛け方を工夫すると、より保温力が高くなり、あたたかく感じられます。

掛け方のポイントは以下の通りです。

【毛布や肌掛けふとんの掛け方ポイント】

・放湿性・保温性に優れている薄手のウールやカシミアなど天然繊維の毛布は、羽毛布団の内側にかける
・ポリエステルなど合成繊維の毛布は、熱を逃さないように羽毛布団の上にかける
・肌掛け布団は、羽毛布団の上に重ねる

掛け方を工夫して使って、よりあたたかく、快適な睡眠に繋げましょう。

6-2.季節の変わり目は10日程度並行して使用する

気温に合わせて羽毛布団を使い、快適な睡眠を叶えるためにも季節の変わり目は10日程度並行して使うとよいでしょう。

季節の変わり目は気温変化が激しく、5℃〜7℃変化する日もあります。そのため、本掛け布団を出したからと合掛け布団をすぐに片付けたり、肌掛け布団を出したから合掛け布団をすぐに片付けたりするのはおすすめしません。

すぐ片付けてしまうと、「寒すぎて寝れない」「昨日はちょうどよかったけれど、今日は寝苦しくて熟睡できなかった」というケースがあります。
https://twitter.com/Use_Fx/status/1637109021789536256?t=AETr2IZnf5czC-Aabhpu3w&s=19

https://twitter.com/pancha127/status/1636884302746243072?t=_XVu-LSDX23GElYnabgPzw&s=19

季節の変わり目の10日程度は気温差が大きいときに対応するために、パジャマや敷き布団などで調節するだけでなく、日の気温に合わせて羽毛布団の種類を変えるのが大切です。

7.まとめ

羽毛布団には本掛け布団・合掛け布団・肌掛け布団の3種類があり、それぞれ適した家の気温で使い分けるのが大切です。

家の気温の目安と、外気温から見た使用月の目安は以下の通りです。
しまうタイミングは以下の通りです。

【種類別!羽毛布団をしまうタイミング】

本掛け布団

合掛け布団

肌掛け布団

・(家の気温)15℃以上が続くようになったとき

・本掛け布団では寝苦しい日が続いたとき

▼春〜初夏

・(家の気温)25℃以上の日が続くとき

・合掛け布団で寝苦しさを感じるとき

・(家の気温)25℃以下の日が続いたとき

・肌掛け布団では肌寒さを感じるとき

▼秋〜冬

・(家の気温)15℃前後の日が続いたとき

・合掛け布団では肌寒さを感じ始めたとき

また体質や住宅環境によって適した羽毛布団が変わる場合もあるでしょう。家の気温だけでなく、個人の感じ方に応じて柔軟に取り入れ、快適な睡眠を叶えてみてください。

 

 

 

 

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