夏も掛け布団はあるほうがいい!4つの素材の寝心地・価格を徹底比較

「みんな夏の掛け布団はどうしてるんだろう?」

「クーラーなしでもやっぱり掛け布団は必要なのかな?」

夏は掛け布団をどうすればいいかと悩んでいませんか?

結論から言うと、夏でも掛け布団は必要です。

なぜなら、快眠には温度と湿気が関係しており、掛け布団は以下の役割があるからです。

つまり、掛け布団を使うことで体の温度・湿度を調節することができます。

ただし、一口に夏の掛け布団といっても大きく以下の4種類に分かれ、吸湿性や保温性なども異なります。

人によって、暑がり・冷え性など様々なので、求める掛け布団の素材や厚みなども変わってきますので、自分に合ったものを選ぶことがなにより大切です

また、夏の睡眠時は冬より汗をかきやすいため、清潔を保つためのお手入れ方法も考慮しなければなりません。

そこで、本記事では夏の掛け布団について、以下の内容をお伝えします。

▼この記事で分かること!

◎夏掛け布団の種類と特徴

◎ニーズ別のおすすめの夏掛け布団

◎側生地の素材の種類と特徴

◎お手入れ方法や保管方法

最後まで読めば、自分に合った夏の掛け布団が分かりますよ。夏の睡眠を快適にし、元気に健康を守るためにも、この先を読み進めてください。

1. 夏も掛け布団はあるほうがいい!

結論から言うと、夏も掛け布団は必要です。なぜなら、掛け布団は良質な睡眠に必要な「温度や湿度調節」をしてくれる役割があるからです。

1-1. 体温を適温に調節する

掛け布団は布団の中の体温を適温に調節する役割があります。

眠りは、脳や臓器などの体の奥深くの温度(深部体温)が下がることにより、手足の温度が上がって睡眠が深くなるというメカニズムになっています。

国立精神・神経医療センターが「温度、湿度と睡眠の関係」で示している以下のグラフは、体温と眠りの関係がとてもわかりやすいです。

出典:国立精神・神経医療センター「温度、湿度と睡眠」

グラフでも分かるように、人の体は、眠りにつくときには体の内部の体温が下がり、朝には体温が上がって自然に目覚めるように出来ています。

夏場、眠りづらいのは、暑すぎて深部体温が下がりづらいためです。

だからといってクーラーをつけた状態で掛け布団をかけずに眠ると、手足が冷えすぎて寝つきが悪くなります。

そのため、クーラーや扇風機などを使って暑すぎない(深部体温が下がりやすい)環境にすると同時に、掛け布団をかけて手足が冷えすぎない状態にすることが大切なのです。

また掛け布団なしの状態では、朝も体温が上がらず、すっきり目覚めることもできません。夏にクーラーをかけて眠った時、朝起きたときに体がだるいという経験を持つ人も多いでしょう。

このように掛け布団は夏の快適な睡眠を助けてくれます。

1-2. 湿度を適度に調節する

掛け布団は、布団の中の湿度も適度に調整してくれます。

人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくとされています。体は寝ている間も、汗をかくことで体内にこもった熱を逃して眠りやすい環境を整えているのです。

しかし、部屋の中の湿度が高い状態では、かいた汗が皮膚にまとわりついたままになって、うまく体温調節ができません。

厚生労働省が発行した睡眠指針でも、以下のように言っています。

良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。寝室や寝床の中の温度や湿度は、体温調節の仕組みを通して、寝つきや睡眠の深さに影響します。

温度や湿度があまり高いと発汗による体温調節がうまくいかずに、皮膚から熱が逃げていきません。

引用:厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針 2014

夏は室内の湿度も高くなります。

夏は温度とともに湿度も高くなり、クーラーなしの室内では蒸し暑くてなかなか寝つけません。

反対に、クーラーをかけて寝ると、汗が冷やされて体の表面温度が下がってしまい風邪などにつながります。

掛け布団は、かいた汗を吸収し放出して体温調節をしてくれるので、快適に眠ることができます。

ただし、吸湿作用があるのは綿や麻などの天然素材に限られるので、夏の夜を快適に過ごすにはこうした素材の掛け布団を選ぶことが大切です。

2. 夏掛け布団4種類を徹底比較

掛け布団には大きく以下の4種類に分かれます。

さらに、綿入りの肌掛け(薄掛け)の中身は一般的にはポリエステル綿ですが、側生地はパイル地や麻のものなど様々な種類があります。

夏掛け布団の種類にはそれぞれメリットやデメリットがあるため、以下の表にして徹底比較しました。

上の表を元に、以下ではそれぞれの夏の掛け布団の特徴について説明します。自分に合いそうなものを検討してみてください。

2-1. タオルケット

タオルケットは厚手のタオル地でできたブランケットタイプの掛け布団です。薄いので保温性はあまりありませんが、タオル地なので吸湿性に優れています

綿100%で作られているものがほとんどなので、肌触りがよく肌が弱い人でも安心して使えます。

手軽に洗えて乾きも早いので清潔感を維持することができ、低価格で購入できることも魅力の1つでしょう。

ただし、耐久性は他の掛け布団に比べると低いので、数年に一度などの頻繁な買い替えが必要となります。

おすすめな人

・肌が弱い人

・肌触りを重視する人

・汗かきな人

・頻繁に洗いたい人

おすすめでない人

・まとわりつく感じがイヤな人

・冷え性の人

・夏掛け布団に耐久性を求める人

価格帯

1,500円前後〜

2-2. ガーゼケット

ガーゼケットはガーゼを何層にも重ねて作られているブランケットタイプの掛け布団です。4〜6重程度のものが一般的で、ガーゼの層の間に空気を含んで保温します。

ガーゼは綿なので肌に優しく、吸湿・放熱性・保温性にも富んでいるため、冬は毛布代わりにも使えます。

タオルケットより軽いため、重さによるストレスを軽減できるでしょう。シャリ感が欲しい人には麻混のガーゼケットもあります。

洗濯してもすぐに乾くので清潔感も保てますが、縮みやすいのでよく形を整えてから干す必要があります。

ただし、ガーゼは繊細なので、爪などを引っ掛けるとひきつれやほつれが生じてしまうといった特徴があり、扱いに注意が必要です。

おすすめな人

・1年を通して使いたい人

・肌が弱い人

・肌触りを重視する人

・軽さにこだわる人

おすすめでない人

・掛け布団はある程度の重さがある方が安心な人

・ガーゼの使い始めのザラザラ感が苦手な人

・夏掛け布団に耐久性を求める人

価格帯

3,000円前後〜

2-3. 夏用の羽毛布団

夏用の羽毛布団は、冬用のものより充填量を少なくした羽毛布団です。「薄がけの羽毛布団」「肌掛けの羽毛布団」などとも言われます。

羽毛布団は一般的に厚いイメージがありますが、夏用の羽毛布団は冬の羽毛布団に比べると羽毛の量が少なく薄いのが特徴です。

【羽毛の量】

冬用の羽毛布団

夏用の羽毛布団

1.2〜1.4Kg

0.3〜0.4kg程度

薄くて軽く、かつ羽毛布団の特徴である保温性・吸湿性に優れているため、夏の掛け布団に向いています。

夏の掛け布団は意外と出番の時期が短く、6月や10月には少し保温性のある布団が欲しくなる時期です。夏用の羽毛布団は、そういった少し肌寒い梅雨時や秋口にも重宝します。

夏用の羽毛布団は「合掛け」とも呼び、冬は「本掛け」と紐やスナップで留めて重ねるなど1年中使えて便利です。

羽毛布団はダニにも強いと言われています。製造段階で何度も洗浄し、150℃の高温で殺菌するためです。ダニは60℃以上の環境では30分以上生きることができないと言われているため、製造段階でダニを完全にシャットアウトします。

縫製段階でも、縫い目から羽毛が飛び出さないように二重ループなどで縫っているものがほとんどなので、ダニが入り込む隙間もありません。

引用:https://www.google.com/url?q=https://www.bedroom.co.jp/contents/5058%23i-2&sa=D&source=docs&ust=1684375190309536&usg=AOvVaw1uF_QAWmuYtf_JlopKWp6n

羽毛布団は基本的に家では洗うことができないため、布団専用の掃除機をこまめにかける・陰干しをするなどのお手入れが必要です。

しかし、近年では洗える夏用の羽毛布団なども開発されているため、他の夏掛け布団に比べてもお手入れしやすくなっています。

おすすめな人

・1年を通して使いたい人

・梅雨時や秋口も使いたい人

・冷え性の人

・夏掛け布団に耐久性を求める人

おすすめでない人

・頻繁に洗いたい人

・掛け布団はある程度の重さがある方が安心な人

価格帯

5,000円前後〜

2-4. 綿入りの肌掛け(薄掛け)

綿入りの肌掛けは、中綿は化学繊維のポリエステル綿が主流で、側生地は綿・朝・パイルなど様々な種類があります。

ポリエステルはタオル(パイル)やガーゼ、羽毛に比べると通気性はあまりよくなく、中に熱がこもってしまうという特徴があります。

その代わり保温性には優れているので、夏でもあまり汗をかかない人や極度な冷え性の人にはおすすめです。

お手入れ方法は一般的に水洗いです。風呂桶に水を張って足で踏み洗いをするか、コインランドリーで洗うのが良いでしょう。基本的には洗濯表示に従ってください。

ポリエステルは静電気を起こしやすく、ダニやホコリを吸い寄せやすいため、ダニやホコリアレルギーを持っている人にはおすすめしません。

おすすめな人

・夏でも手足が冷えて眠れない人

・掛け布団を洗いたい人

おすすめでない人

・汗かきな人

・ダニやホコリなどのアレルギーがある人

価格帯

2,500円前後〜

3.【ニーズ別】おすすめの夏掛け布団&商品

本章ではニーズ別のおすすめの夏掛け布団を解説します。自分のニーズに合った夏掛け布団を選びやすくなりますよ。

汗かきさんやお手入れ重視ならタオルケットがおすすめ

冷え性さんなら羽毛の夏掛け布団がおすすめ

薄さと天然素材にこだわりたいならガーゼケットがおすすめ

涼感重視なら麻の夏掛け布団がおすすめ

1年中使いたい・長く使いたいなら羽毛の夏掛け布団がおすすめ

1つずつ解説しますが、読みたいところが決まっている人は上のリンクをクリックしてください。各項ではおすすめの商品も紹介しています。

3-1. 汗かきさんやお手入れ重視ならタオルケットがおすすめ

汗かきの人やお手入れ重視の人には、タオルケットがおすすめです。

タオルケットは通気性が高く、気軽に洗えてすぐ乾くので清潔感が保てるからです。

綿100%でできたタオルケットは吸湿性に優れており、蒸し暑い夜でも蒸れないのでぐっすりと眠れます。

しかし、吸湿性に富んでいるゆえに、汗をたっぷりと吸い込んだタオルケットを使い続けると、湿って肌にまとわりつき寝心地が悪くなります。カビやダニ、ニオイなども気になるでしょう。

タオルケットは家庭の洗濯機で気軽に洗うことができます。夏場ならすぐに乾くので清潔が保てるという点がメリットです。

ただし、6月や10月などは朝晩の気温が低い日などもあるため、タオルケットだと明け方に寒くて目が覚めてしまう・体調を壊してしまうなどの可能性があります。

気象庁のここ10年のデータでは、25℃以上の熱帯夜は7月半ば〜9月上旬。タオルケットを使用する期間は、7月半ば〜9月上旬までと考えるのが良いでしょう。

参考:気象庁 平年値(日ごとの値)

タオルケットは他の寝具に比べると耐久性に乏しく、数年ごとに買い換える必要があります。

長く使いたい場合はマイヤー織(糸を基布に絡ませる織り方)やシャーリング織(パイル部分がカットされて糸が抜けにくい)のタオルケットがおすすめです。

■タオルケットおすすめ3選

タオルケットの購入を検討している人に、タオルケットおすすめ3選を紹介します!

 

昭和西川 綿100%タオルケット

出典:Amazon

シルクのようなつややかさおしゃれなデザインが特徴のタオルケット。凹凸があるデザインなので肌への密着度が少なめなのもポイントです。

累計4,500万枚の販売数を突破した、Amazonランキング上位の商品です。

価格:2,940円(税込み 送料無料)

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ニッセン nissen 綿100%タオルケット

出典:楽天市場

通常より少し薄めのタオルケット。パイルの長さは7.3mmで程よい柔らかさです。

綿100%なので乳児や肌が弱い人にもおすすめです。楽天市場のタオルケット部門で2位を獲得しています。

価格:2,190円(税込み 送料無料)

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やわらかシングルタオルケット 綿100%

出典:楽天市場

スーピマコットンを100%使用したやわらかい肌触りのタオルケットです。

ふんわりと肌にやさしく、しなやかな風合いが特徴。スーピマコットンは繊維長が長いのに毛落ちしないため、ホコリアレルギーの人にもおすすめです。

価格:2,680円(税込み 送料無料)

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3-2. 冷え性さんなら羽毛の夏掛け布団がおすすめ

冷え性で夏でもしっかり掛け布団を掛けて寝たいという人には、羽毛の夏掛け布団がおすすめです。

薄くても保温性と放熱性に優れているので、末端神経などが冷える人でもぐっすり眠ることができるからです。

夏用の羽毛布団は中に入っている羽毛が少なく、重さはわずか0.3kg。ふんわり軽いので、体へのストレスを感じません

羽毛布団にはフェザー(羽根)とダウン(羽毛)が使われますが、フェザーは羽根の芯も含まれるので重くなります。夏掛けには、より軽いダウンを80%以上使用しているものがおすすめです。

羽毛布団は、内部に空気を含んで体から発する熱を保ちつつ、優れた通気性によりちょうど良い湿度を保ってくれます。そのため、梅雨や秋口などの肌寒い時期にも、夏用の羽毛布団で対応できます。

羽毛布団は夏用と冬用を重ねても使えるので、夏用の羽毛布団は1年中活躍するアイテムです。冬は冷え性で羽毛布団1枚では心配という人も、重ねて使えば暖かく眠れますよ。

 

■羽毛の夏掛け布団おすすめ3選

羽毛の夏掛け布団の購入を検討している人に、おすすめの商品を3点紹介します!

 

ダウンケット 肌掛け布団 羽毛布団 シングル 贅沢なダウン90%

出典:楽天市場

ダウン90%の夏用の羽毛肌掛け布団です。

側生地にはこだわりの軽量素材(ポリエステル)を使っているため、通常の夏用の肌掛け布団よりも更に軽く、肌触りもしなやかで良いのが特徴です。

特殊な織り方により、ポリエステルの通気性の悪さもカバーしています。

価格:6,380円(税込み 送料無料)

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SNOWMANダウンケット

出典:Amazon

羽毛布団ブランドSNOWMANの羽毛肌掛け布団です。ダウン90%、充填量200g(重量700g)のしっかりとした羽毛布団にもかかわらず、洗濯機で丸洗いができます(洗い方の詳細は「4-1. 羽毛布団のお手入れ方法は?」を参照)。

側生地はポリエステル100%。

価格:6,680円(税込み 送料無料)

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【ふるさと納税】シングル【数量限定・訳あり】 ホワイトダウン85% 羽毛肌掛けふとん【サンモト】

出典:楽天市場

羽毛には珍しい抗ウィルス・抗菌加工が施された夏用の羽毛布団です。

側生地はポリエステル85%、綿15%で、充填量は400g。しなやかで適度なハリ感があり、肌へ密着しすぎないのが特徴です。

良質なホワイトダウンを85%も使っているのでふんわりと軽く、夏も快適に眠れます。職人が1枚ずつ丁寧に縫製しているため耐久性も高いです。

高級羽毛布団をふるさと納税で購入できるというのもポイントです。

都留市は江戸時代から続く羽毛布団の一大産地。ふるさと納税の各部門で3冠を獲得しています。

価格:30,000円(税込み 送料無料)

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3-3. 薄さと天然素材にこだわりたいならガーゼケットがおすすめ

薄さと天然素材にこだわりたいなら、ガーゼケットがおすすめです。

ガーゼケットは綿100%のガーゼの布を何層にも重ねた掛け布団。ガーゼ自体は包帯にも使われる肌に優しい素材なので、肌が弱い人でも安心して使えます。

タオルケットよりも軽いので、タオルケットの重さが気になる人はガーゼケットの方が向いているでしょう。

麻という選択肢もありますが、麻はシャリ感や生地の硬さがあるので好みが分かれ、肌が弱い人にはあまり向きません。

ガーゼケットは層の間に空気を含んで保温するので、冬は毛布代わりにして使えるのも魅力です。

ただし、表面はザラザラした独特の風合いとゴワつきがあります。使っているうちに徐々に柔らかくなりますが、使い始めはガーゼ独特の風合いが残るので、苦手な人は夏用の羽毛布団がおすすめです。

 

■ガーゼケットのおすすめ3選

ガーゼケットの購入を検討している人に、おすすめの商品を3点紹介します!

 

マシュマロタッチガーゼケット

出典:楽天市場

厳選した綿の綿糸に含まれる適度な天然油分が、柔軟剤を使わなくても柔らかい仕上がりのガーゼケットです。

エンボス加工のような特殊な表面が、ふんわりサラサラな肌触りを実現。6重のガーゼは、層によって糸の細さを変えて通気性と保温性を調整しています。

価格:4,020円(税込み 送料無料)

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ガーゼケット 夏 シングル 涼感 5重 無添加 綿100%

出典:Amazon

無農薬のスーピマコットンを使った5重のガーゼケットです。無添加にこだわりたい人におすすめ。

理想の生地を作るまでに3年の月日を費やし、究極の軽さとやわらかさにたどりついたガーゼケットです。

ガーゼ素材にありがちなほつれや毛玉も発生しづらいのが特徴。

価格:2,680円(税込み 送料無料)

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日本製 6重ガーゼケット モチーフ柄

出典:楽天市場

モチーフ柄がおしゃれなガーゼケットです。

北欧柄やラベンダー、ベージュといった優しい色合いのシンプルでおしゃれなデザインが特徴です。夏の寝室もおしゃれにしたいという人におすすめ。

6重のガーゼなので通気性・保温性がよく、1年を通して使えます。

サイズもベビー(70✕100cm)、ハーフ(100✕140cm)、シングル(140✕200)から選べるので、ちょっとしたお昼寝や子ども用にも最適です。

価格:8,980円(税込み 送料無料)

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3-4. 涼感重視なら麻の夏掛け布団がおすすめ

涼感を重視するという人には、麻を使った夏掛け布団がおすすめです。

麻は他の夏布団用の素材に比べると通気性が抜群で保温性はほとんどないため、本当に暑がりの人向けです。

独特なシャリ感が涼しさを感じさせますが、生地が硬くゴワつき感があります。気にならなければ寝苦しい夜にも眠りやすくなるでしょう。

ただし、中綿入りの場合は、表面に麻を使っていても中綿がポリエステルだと吸湿性が落ちるので、中綿にも麻や真綿などの天然素材が使われているものがおすすめです。

 

■涼感重視の麻の夏掛け布団のおすすめ2選

麻の夏掛け布団の購入を検討している人に、おすすめの商品2点を紹介します!

 

西川 季ノ布 近江ちぢみ ひんやり 本麻肌掛け布団

出典:楽天市場

側生地だけでなく中綿も麻100%を使用した、こだわりの肌掛け布団です。

吸湿性・放熱性に優れているのはもちろん、和紙糸と麻糸を交互に織り込んだこだわりのシャリ感は、夏でも涼しく眠れるでしょう。

価格:39,900円(税込み 送料無料)

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本麻生地木綿肌掛け布団

出典:楽天市場

側生地は耐久性の強いラミー麻100%、中綿は本綿(真綿)100%という贅沢な夏掛け布団です。

麻だけでは通気性が良すぎてクーラーなどでは肌寒いという人は、保温性のある本綿の中綿が入っていると安心です。

注文してから職人が丁寧に手作業で仕上げます。薄さも「肌掛け」「肌がけの半分」の2タイプから選べます。

価格:24,090円(税込み 送料無料)

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4. 【結論】どれにしようか迷うなら夏用の羽毛布団がおすすめ!

夏掛け布団を選ぶのに迷ったら、夏用の羽毛布団がおすすめです。

夏用の羽毛布団は、他の夏掛け布団ではクリアできない多くのメリットがあるからです。

肌触りの良さではタオルケットも優れていますが、タオルケットは保温性がそこまで高くなく、夏以外はもう1枚掛け布団が必要です。しかし、夏用の羽毛布団なら使える時期が長いので梅雨時から秋口まで1枚で過ごせます。

夏用の羽毛布団は適度な保温と放熱をしてくれるので、汗による寝冷え予防やクーラーからの冷え防止にもなります。

羽毛布団でも夏用なら薄くてふんわり軽いので、タオルケットの重さが苦手な人でもストレスなく眠れるでしょう。

1年中使えることでいうとガーゼケットもありますが、羽毛布団はガーゼケットより以下の点で優れています。

・耐久性に優れている

・側生地は綿や綿混(ポリエステル混など)が多いので使い始めでもゴワつかない

基本的には丸洗いができませんが、ホコリを落として定期的に陰干しをして風に当てるだけで楽にメンテナンスができます。数年に1度羽毛専門のクリーニング業者に依頼すれば10年以上使えるというコスト的なメリットもあります。

丸洗いできる夏用の羽毛布団であれば、側生地の汚れなども落とせますね。

5.夏の掛け布団についてのQ&A

夏の掛け布団について色々と解説してきましたが、種類ごとのお手入れ方法や保管方法など疑問点も残っていると思います。

本章では、細かな疑問点を取り上げてお答えします!

・羽毛布団のお手入れ方法は?

・羽毛布団の保管方法は?

・夏の掛け布団もカバーリングは必要?

・冷感タイプの夏掛け布団ってどうなの?

・夏の掛け布団の使用時期はいつ?

1つずつ解説します。

5-1. 羽毛布団のお手入れ方法は?

羽毛布団のお手入れ方法は、基本的に布団用掃除機で表面のホコリを取り、あとは陰干しして風に干すという方法です。

ただし、最近では丸洗いできる夏用の羽毛布団も登場しています。

洗える羽毛布団の場合は、以下の手順で選択しましょう。

【洗える羽毛布団の洗い方】

①丸めてたたみ、洗濯ネットに入れる

②洗濯機の手洗いコースで選択する

③ダウンの偏りを整えて干す

5-2. 羽毛布団の保管方法は?

羽毛布団の保管のコツは、しまう前によく干して布団内にこもった湿気を追い出すことです。

【羽毛布団の保管方法】

①天気の良い日中(10〜15時程度)に、風通しの良い室内で片面1時間程度陰干しする

 ※側生地が傷まないようあて布やカバーをかけるのがおすすめ

②十分に湿気が飛んだら、シーツに包むか購入時のケースに入れてしまう

 ※羽毛がつぶれるため、上に物を置かない

羽毛布団は中のダウンが傷まないようにするのがポイント。圧縮袋などで保管するのは避けましょう。

5-3. 夏の掛け布団もカバーリングは必要?

夏の掛け布団は、タオルケットやガーゼケットの場合は丸洗いができるので基本的にカバーリングは不要です。

夏用の羽毛布団でも、襟部分がパイル生地になっているものや洗えるタイプのものであればカバーは必要ないでしょう。

夏用の羽毛布団で洗えないタイプのものには、カバーリングが必要です。布団自体を洗えない分、カバーを洗って清潔を保ちましょう。

5-4. 冷感タイプの夏掛け布団ってどうなの?

冷感タイプの夏掛け布団の素材は、側生地に触れるとひんやりとする接触冷感加工が施されています。

加工方法はキシリトール樹脂や鉱石を表面に塗布するといった方法が一般的です。

参考:https://www.google.com/url?q=https://kaimin-times.com/blog/cool-touch-10683&sa=D&source=docs&ust=1684375190310696&usg=AOvVaw2dAyG29KZi2BwlQxB3cnVh

ただし、接触冷感加工は「接触」したときにひんやりと感じる加工なので、触れた瞬間はひんやり感じても、冷感がずっと続くわけではありません

特に、側生地にポリエステルやナイロンが使われている場合、通気性がなくかえって蒸れてしまうので注意が必要です。

接触冷感加工の夏掛け布団を選ぶなら、側生地が綿・麻・レーヨンなど通気性のあるものを選ぶのがおすすめです。

5-5. 夏の掛け布団の衣替えはいつ?

夏掛け布団の衣替えは、室温25℃が目安です。

春から夏にかけては、夜間の室温が25℃という日が続いた頃が夏の掛け布団に変える目安になります。

ただ、体感温度には個人差があるので、暑くなって寝苦しくなったら夏掛け布団に変えると良いでしょう。

秋の場合は、25℃を下回る日が続いたら、夏の掛け布団をしまう目安です。秋も同じように、使う人が寝ているときに肌寒さを感じるようになったら変えましょう。

6. まとめ

夏の掛け布団は、「保温性」と「放熱性」が重要です。保温と放熱がうまくできなければ、寝付きが悪くなってしまうからです。

夏の掛け布団には以下の役割があります。

体に何も掛けないで寝るよりも、掛けて寝たほうが夏も快適に眠れます。

夏の掛け布団には以下の4種類がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

そのため、夏の掛け布団は、肌触りや質感、耐久性やお手入れ方法などの好みによって選ぶのがおすすめです。

軽くて吸湿性・保温性に優れ、耐久性が高くて1年中使えるのは、夏用の羽毛布団です。

夏でもある程度の重みを求めるのであればタオルケットなどの選択肢もあります。しかし、軽いほうが良いという人であれば、中に熱がこもらず快適に眠れ、かつ1枚で長い期間使える羽毛布団のほうが満足度は高いでしょう。

 

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