合い掛け布団とは?本掛け・肌掛けと比較・合い掛けを買うべきか解説

合い掛け布団とは、厚手の「本掛け」と薄手の「肌掛け」のあいだの厚さの布団のことです。

春や秋などの季節に使われるほか、「オールシーズンを合い掛け布団で過ごす」という使い方をすることもできる便利な布団です。

この記事では「合い掛け布団にするか本掛け布団にするか迷っている」という方などに向けて、合い掛け布団の特徴や他の種類との違いを詳しく解説していきます。

この記事を読むとわかること

・合い掛け布団は、「本掛け(厚手)」と「肌掛け(薄手)」のあいだの布団のこと

・15℃〜24℃の室温の時に、合い掛け布団が最適

・エアコンで部屋の温度を調節している方は、オールシーズン合い掛け布団もOK

・最初に買う羽毛布団としても、合い掛け布団がおすすめ

「合い掛け布団でいいか迷っている」という方はぜひこの記事を最後までお読みいただき、納得した上で最適な布団を選んでみてください。

1. 合い掛け布団とは

中綿(布団の中身)の種類によっても異なりますが、例えば羽毛布団の場合、本掛け・合い掛け・肌掛けでは、かなり厚さやボリュームに違いが現れます。

この厚さの違いの正体は、中綿の量の違いです。つまり、中綿の量が少ないものが「肌掛け」、多いものが「本掛け」、その間が「合い掛け」といえます。

本掛け・合い掛け・肌掛けの違いを示した表が以下です。

【本掛け・合い掛け・肌掛けの違い】

本掛け

合い掛け

肌掛け

厚さの目安

厚手

中厚

薄手

羽毛量(※)

1.0kg~1.5kg

0.6kg~1.0kg

0.3kg〜0.4kg

室温の目安

15℃以下

15℃〜24℃

24℃以上

使う季節

春・夏など

価格帯

羽毛布団の場合

3万円~30万円程度

羽毛布団の場合

1万円~10万円程度

羽毛布団の場合

5千円~3万円程度

※羽毛量は、シングルサイズの場合の量です。セミダブルやダブルサイズなどの場合には、これよりも多い羽毛量が必要になります。

もちろん、上記で示した内容は、あくまで目安となります。使う環境や使う人の状況、好みによっても選ぶべき布団は異なります。

例えば、最近では、気密性が高い部屋でエアコンを常時付けている家庭が多く、「冬でも本掛けではなく合い掛けで十分」という方もいらっしゃいます。

また、「2枚合わせタイプ(デュエットタイプ)」という、合い掛けと肌掛けがセットになっている商品もあります。

上記の目安を参考にしながら、環境や好みによって自分に合う布団を見つけましょう。

2. 合い掛け布団と他の布団との違い

ここからは、合い掛け布団と他の布団の、厚さ・重量・最適な室温の違いについて、詳しく解説していきます。

2-1. 厚さの比較

本掛け(厚手)・合い掛け(中厚)・肌掛け(薄手)の厚さの比較をしていきます。

厚さの違いが特に現れるのは羽毛布団で、羽毛はダウンボールひとつひとつの弾力があるため、本掛けと肌掛けではかなり厚さに違いが現れます。

特に、ダウンパワー(羽毛の膨らむ力)の数値が高い布団の方が、より厚くふっくらとした布団に仕上がります。

本掛けは最も厚手の布団で、中綿(中身)が最も多く充填されている布団です。ボリューム感があり一番暖かい布団なので、特に寒い冬に向いています。

一方、合い掛けは「中厚」の布団で、本掛けと肌掛けのあいだの厚さです。「ボリューム感がちょうどいい」と感じる人も多いでしょう。

最後に肌掛けは、3つの中で最も薄手の布団です。中綿の量が少なく、軽いため、夏に向いています。

商品画像は以下のようなイメージになります。

本掛け(厚手)

合い掛け(中厚)

肌掛け(薄手)

出典:株式会社サンモト

出典:株式会社サンモト

出典:株式会社サンモト

2-2. 中綿の量の比較

本掛け・合い掛け・肌掛けは、それぞれ中綿(布団の中身)の量が異なります。

例えば、シングルサイズの羽毛布団の場合、以下のように羽毛量に違いがあります。

【本掛け・合い掛け・肌掛けの羽毛量の違い】

本掛け

合い掛け

肌掛け

1.0kg~1.5kg

0.6kg~1.0kg

0.3kg〜0.4kg

合い掛けの羽毛布団(シングルサイズ)には、だいたい0.6kg〜1.0kgの羽毛量が入っています。

肌掛けは0.3kg〜0.4kgと羽毛量が少なく、逆に本掛けには1.0kg~1.5kgとたっぷりの羽毛量が入っているのですが、合い掛けはそのあいだを取った「ちょうど良い羽毛量」が入っています。

2-3. 最適な室温の比較

本掛け・合い掛け・肌掛けは、それぞれ、使う部屋の室温の最適温度が異なります。

【最適な室温の違い】

本掛け

合い掛け

肌掛け

15℃以下

15℃〜24℃

24℃以上

合い掛け布団を使う場合の最適な室温の目安は、15℃〜24℃です。

住んでいる場所のエリアによっても異なりますが、最適な室温の幅が広いため、長いあいだ使えるのが合い掛け布団といえるでしょう。

3. 合い掛け布団が向いている季節

ここからは、合い掛け布団が向いている季節について解説していきます。

3-1. 一般的には【春・秋】に使用する布団といわれている

合い掛け布団が最適な季節を調べると、「春や秋に活躍する布団」と書かれていることが多いでしょう。

前述した通り、合い掛け布団が最適な室温は「15℃〜24℃程度」なので、気温が15℃〜24℃程度になる春や秋に向いています

例えば、東京の場合、月平均気温が15℃〜24℃なのは4月〜6月と10月です。この時期には合い掛け布団が向いています。

【東京の月平均気温(2022年実績)】

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

4.9

5.2

10.9

15.3

18.8

23.0

27.4

27.5

24.4

17.2

14.5

7.5

参考:気象庁/東京(東京都)日平均気温の月平均値(℃)

3-2. 冬でも合い掛け布団で十分という人も多い

ただし、中には「冬でも合い掛け布団で十分」という人も多いのが実情です。その理由は、外気温と室温は違うからです。

最近では家屋の断熱性能が向上しており、冬で外が寒くても、部屋はそこまで冷え込まないという家が多いでしょう。また、エアコンを使えば、冬でも部屋の暖かさを保つことは可能です。

※例えば、ホテルで使われる寝具は基本的にオールシーズン仕様となっており、夏でも冬でも同じ掛け布団が使われています。これは、気密性が高い施設内で、空調により部屋の温度を一定に調節しているからです。

また、暑がりの方や、できるだけ軽くて薄い布団が良い、という方にも、冬でも本掛けではなく合い掛け布団が向いています。

3-3. 冬は合い掛け布団+毛布もおすすめ

もうひとつ、冬でも合い掛け布団でも良い理由として、「合い掛けだけでは寒くても、毛布を足せば対応できるから」という理由があります。

真冬に「合い掛け布団だと寒いかな」という状況でも、毛布やタオルケット、肌掛け布団を組み合わせれば暖かく過ごすことが可能です。

逆に「本掛け布団だと暑すぎる」という状況では、それ以上涼しくすることはできません。

引き算はできなくても足し算はできるため、冬用に本掛け布団を買うか、合い掛け布団にするか迷ったら、合い掛け布団を選ぶのがおすすめです。

4. 合い掛け布団が向いている3つのシーン

ここまで、合い掛け布団の特徴や、肌掛け・本掛けとの違いを解説しました。

改めて、どのような時に合い掛け布団が向いているのかをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

4-1. 暖かい地域に住んでいる方が冬用の布団を買う場合

沖縄など温暖な地域に住んでいる方が冬用の布団を買う場合には、合い掛け布団が向いています。

一般的には、真冬には、合い掛け布団よりも暖かい「本掛け」がおすすめとされています。しかしながら、温暖な地域に住んでいる方は、冬に本掛けを使うと暑くなりすぎてしまうため、合い掛け布団が向いています。

本掛け布団が向いているのは、部屋の温度が15℃以下の場合です。15℃〜24℃程度なら合い掛け布団で十分なので、本掛け布団は必要ありません。

例えば、沖縄の場合、本掛け布団が必要になるほど寒くなる(気温が15℃以下になる)日がほとんどありません。このような地域では、真冬(12月〜2月)に合い掛け布団を使用するのがおすすめです。

【沖縄の月平均気温(2022年実績)】

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

17.7

17.2

20.4

21.7

25.8

27.1

28.8

28.7

28.8

26.0

21.8

18.9

参考:気象庁/那覇(沖縄県)日平均気温の月平均値(℃)

4-2. エアコンで部屋の温度を一定に保っている場合

エアコンで部屋の温度を一定に保っているという場合も、合い掛け布団がおすすめです。

真冬に外の気温が寒くても、部屋の中がそれほど寒くなければ、本掛けほどの暖かさは要らないケースが多いからです。

最近の家やマンションは気密性や断熱性が高いため、このケースに該当する家庭は多いでしょう。

「本掛け布団だと暖かすぎる」とならないよう、迷ったら本掛けではなく合い掛け布団にして、毛布などで調整するのがおすすめです。

4-3. 一年を通して1種類の布団で乗り切りたい方

季節に応じて布団を使い分けずに、年間を通して1種類の布団で乗り切りたいという方にも、合い掛け布団は向いています。

一般的に、本掛けは15℃以下、合い掛けは15℃〜24℃、肌掛けは24℃以上の部屋で使うのが最適といわれています。

しかしながら、室温に合わせて本掛け・合い掛け・肌掛けの3種類の布団を用意して使い分けるのは結構大変ですよね。

オールシーズンを1種類で乗り切りたい方には、合い掛け布団がおすすめです。

特に、エアコンで部屋の温度を一定に保っている場合、室温を15℃〜24℃程度に保てれば、オールシーズン使えます。

「羽毛布団を欲しいけどいきなり3種類揃えるのは難しい」という方は、まずは合い掛け布団を用意することをおすすめします。

5. 最初の1枚に迷ったら「羽毛合い掛け布団」がおすすめ

合い掛け布団は、他の布団(本掛け・肌掛け)と比べて、長い期間使うことができる布団です。そのため、「どの種類の布団から揃えれば良いか分からない」という方におすすめです。

最近は、夏でも冬でも寝る時にエアコンを付けているという方も多いため、合い掛け布団が活躍する季節はさらに長くなります。

真冬にどうしても寒ければ毛布を足すこともできますし、真夏にどうしても暑ければタオルケットに変えることもできます。

また、やっぱり寒いという場合には、肌掛け布団を足せば、寒い冬を乗り越えることができるでしょう。

合い掛け布団の中でも、温度や湿度の変化に合わせて自然に調節してくれる機能を持つ羽毛の合い掛け布団がおすすめです。

これから新生活を始める方や、良質な布団がほしい方、大切な人に喜ばれるプレゼントを贈りたい方は、暖かさと吸放湿性に優れた羽毛合い掛け布団を検討してみてください。

高級合い掛け布団が実質2,000円で手に入る!

「品質の良い羽毛布団が欲しいけど、自分で購入するには値が張るな…」と考えてしまう場合には、税金控除の対象となる「ふるさと納税」の返礼品に選ぶのもおすすめです。

ふるさと納税を上手く活用すると、自己負担額2,000円で、2,000円以上の価値の返礼品をもらえるメリットがあります。

日本でトップクラスの質と量を誇る山梨県都留市では、ランクの高い高品質な羽毛布団を返礼品として数多くご用意しています。

▼都留市ふるさと納税特設サイトのイメージ

食品以外の返礼品にチャレンジしたい方、控除上限額が高めの方などはぜひラインナップだけでもご覧ください。

都留市のふるさと納税特設サイトはこちら

楽天ふるさと納税(都留市)はこちら

ふるさとチョイス(都留市)はこちら

ふるさと納税の仕組みについては、「ふるさと納税とは?仕組みや注意点を解説【今年から始めたい方必見】」の記事もぜひ参考にしてください。

6. まとめ

本記事では「合い掛け布団」について解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

▼合い掛け布団とは

・厚い「本掛け」と、薄い「肌掛け」の、あいだの厚さの掛け布団のこと

・厚さの違いの正体は、中綿の量の違い

・中綿の量が少ないものが「肌掛け」、多いものが「本掛け」、その間が「合い掛け」

合い掛け布団が向いている季節

・一般的には【春・秋】に使用する布団といわれている

・合い掛け布団が最適な室温は「15℃〜24℃程度」

・冬でも合い掛け布団で十分という人も多い

・冬は合い掛け布団+毛布もおすすめ

合い掛け布団が向いている3つのシーン

・暖かい地域に住んでいる方が冬用の布団を買う場合

・エアコンで部屋の温度を一定に保っている場合

・ 一年を通して1種類の布団で乗り切りたい方

「最初の1枚に迷っている」「どの布団から買えばいいか分からない」という方におすすめなのが合い掛け布団です。

まずは合い掛け布団を用意して、そこから毛布などを差し引きして、自分に合う睡眠環境を整えていきましょう。

コメント